いつでもクチーナ

イタリアで色々作ってちょっと食べて、たくさん飲んでたまに働いて…

ガトーはイタリアではスイーツではありません。ガトーディパターテ

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昨日の気温とはうって変わって今日は朝から雨が降ってどんよりしたお天気。

どうやらここ1週間ほどはお天気が悪いみたい。

でもって今日は気温もかなり下がって肌寒い…

 

今日は市場へ買い出しに行く予定でしたが、こんなお天気なのでキャンセル。

ということで、ランチメニューも変更。

 

賞味期限ギリギリのモッツァレラとじゃがいも、ハムで

Gattò di patate ガトーディパターテ、じゃがいものガトーを作りました。

 

ガトーとはフランス語(Gatteau)で「焼き菓子」の意味だけれど、遡ること1700年代ナポリがシチリア王国だった時代、ヨーロッパではフランス文化が大流行し、貴族階級の料理人が流行りのフランス料理をナポリ人の好みに合わせて改良されて誕生した料理。この貴族階級の料理人に編み出された一品は今では安くてお腹いっぱいになるナポリの貧乏料理として定着しました。

 

このガトーディパターテのオリジナルのレシピではサラミナポレターノ(ナポリサラミ)、プローヴォラ(フィオルディラテの薫製チーズ)、パルミジャーノレッジャーノをマッシュポテトと混ぜて、オーブンで焼いたもの。

 

今では色々なヴァリエーションがあって、サラミの代わりにハム、モルタデッラを使ったり、プローヴォラの代わりにモッツァレラ、スカモルツァを使ったり…

 

☆材料☆

タルト皿(20cm)

じゃがいも  700g

モッツァレラ 1個(250g)

プロシュットコット(ハム) 60g

パルミッジャーノ レッジャーノ  20g

卵 1個

牛乳 50ml

バター 50g

ナツメグ   少々

パン粉(なるべく細かいもの)   適量

塩、胡椒    適量 

 

☆作り方☆

  1. じゃがいもは皮を剥いて、塩をひとつまみ入れて箸が完全に突き刺さるまで茹でる。
  2. 暖かいうちに、じゃがいもを潰し、バター、パルミジャーノ(2/3の量)を入れてよく混ぜる。
  3. モッツアレラは細かく切ってから水気を取り、ハムは刻んで、卵を入れてナツメグ 、塩胡椒を入れ(胡椒は若干多め)よく混ぜ、牛乳を入れて生地はちょっとゆるいかな?ぐらいの仕上がりにする。
  4. タルト皿にバターを塗り込んで、パン粉をまぶすし、生地を流し込む。
  5. 表面にもパン粉をまぶし、残りのバター、パルミジャーノ(1/3)を散らす
  6. 180度のオーブンで約30分から40分、表面がこんがりしてきたら出来上がり。

 

ナポリ料理ってあんまりバターは使わないけど、お菓子の名残か、はたまたフランス料理の名残なのか、バターを使うととっても香りがよく仕上がります(カロリーが気になる方はオリーブオイルでもOK)

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匂いを嗅ぎつけたのが、オーブンから取り出したタイミングでまことが家に到着。

お腹がペコペコということで、ほぼ写真を撮る暇もなく、昼ごはん。

 

熱々出来立てが美味しい〜イタリア人は通常猫舌なので熱々は苦手ですが、

まことは熱いものにも慣れてきたようで、冷める前にあっという間に完食…