いつでもクチーナ

イタリアで色々作ってちょっと食べて、たくさん飲んでたまに働いて…

旬なアスパラによく合う薫製生ハムのスペック

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コロナの影響でイタリア農業がピンチらしい。。。

 

というのも、イタリアの農業従事者、収穫や栽培には外国人の働き手がなければ、成り立たないらしい。東欧や中東、中国からの出稼ぎ者や、アフリカからの難民達が、畑から畑へと移動しながら、季節労働者として、正規で働いたり、不法滞在、不法労働しながら、イタリアの農業を支えているとのこと。このコロナの騒動で、それぞれの国に帰った人、また季節労働者の期間限定のための滞在許可書の申請自体がストップしていて、働き手がいない、働き手がいるのに雇用できないという状況らしい。

 

TVで見たのはホワイトアスパラガスの収穫がピークを迎えて、ホワイトアスパラガスの栽培者が、「今日明日にでもこのアスパラを収穫しないと、売り物にならない」と嘆いていた。栽培者はかなり怒った様子で、取材レポーターに

 

「おまえ、やってみろ!」(コロナの影響で、人で不足、せっかく出来たホワイトアスパラガスが掘り起こされないまま、収入にならず悔しい気持ちが滲みでてました…)

 

と、レポーターが試したところ、5本のうち2本は途中で折れてしまっていて、売り物にならない結果に…

 

アスパラガスの掘り起こしにはコツがいるようで、地中に埋まっているアスパラガスの根本の位置をを予測して、てこの原理で鉄の棒で、根元を押し上げるようにして掘り起こすらしい。

 

できることなら、このホワイトアスパラガスの栽培地に掘りに行きたいぐらい…

 

イタリアのホワイトアスパラガスの産地はいくつかあるけど、なかでも一番有名なのがヴェネト州のバッサーノデルグラッパ、そう名前のとおり、ぶどうの搾りかすから作られる蒸留酒「グラッパ」の生産地。

 

ホワイトアスパラガスの収穫シーズンは4月から5月とのことなので、今年はありつけなさそう…来年はバッサーノデルグラッパに行って、ホワイトアスパラガスを食べて、グラッパを飲みたい!

 
今年は仕方がないので、普通のグリーンアスパラガスを盛り盛り食べよう〜
 

普通のグリーンアスパラガスは年間通して売ってるけど、やはりこの時期は旬なだけあって、品質もよくて、値段も安い。今の時期なら1束(500g)が2.5〜3ユーロぐらい。市場でなら2束5ユーロだったりするので、ついつい買いすぎてしまう。

 

アスパラにあう食べ方は色々あるけど、一つの単語ってくらい、アスパラベーコンだけど、イタリアではアスパラスペック。

 

Speckスペックは大まかに言うと薫製生ハム。北イタリア、トレンティーノ・アルトアディジェ州で作られていて、スモーキーな味わいが特徴的。腿肉でも脂身が少ない部分を使用し、塩分は5%で控えめで、香辛料も混ぜて、熟成されるので、表面には香辛料がうっすらと残っていて、薄くスライスしたハムの淵が香ばしくて美味しい。

 

このスペックを茹でたアスパラガスにくるんで、オーブンまたはフライパン(油はひかず)で表面をさっと炙って、オリーブオイル(E.V.Oエクストラヴァージンオイル)をたらし食べるのがおすすめ。

 

スペック自体は脂身がないので、仕上げにオリーブオイルをかけてもヘルシー。これだけで、立派なイタリアン。生ハムメロンよりは、ちょっと料理した感があるし、アスパラベーコンよりは、お洒落な一品なので、パーティー料理にも最適。

 

 

 

 

このアスパラとスペックは、他にもリゾットにしても美味しいです。

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 是非お試しを〜

 

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