いつでもクチーナ

イタリアで色々作ってちょっと食べて、たくさん飲んでたまに働いて…

今夜は巨大ヒメジのトマト煮込み リヴォルノ風

 

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今日も行ってきました市場。今日のお目当ては魚。市場解禁されてから何度が魚を買いに行ったけど、いつもに比べて魚の種類が少なめ。

 

まことが「マグロが食べたい」とのリクエストと、私はスミイカが食べたかったのだけど、いずれも品切れ。

  

で目に留まったのがヒメジ。イタリア語ではtriglia トリリアと呼ばれる魚。

日本ではヒメジはどちらかと言うとあまりメジャーな魚ではないかもだけど、イタリアでは比較的普通に魚屋で売っていたり、スーパでも手に入る。

 

ミラノのスーパーではヒメジを3枚に卸したものがパック入りで売ってはいるけれど、お世辞にも新鮮とは言えないレベル…

ヒメジは傷むのが早いので、一匹丸ごとでは新鮮でないのがバレてしまうので、捌いてパック詰めして、しかも捌いた手間賃も加算されて売られていて買う気のにならない。

 

通常のヒメジは10cm前後と小魚なのでイタリアでは他の小魚と一緒にミックスフライで食べたり、また貝類、甲殻類と一緒に煮込んでトマトソースベースのいわゆる魚のスープ、ズッパディペッシェで食べたり、パスタで食べたり。

 

以前にイタリア最南端にあるランペドゥーサ島でイタリア人の友人達とヴァカンツァ中に港で採れたてのヒメジを漁師さんからもらった時、その日は丁度寿司パーティーの予定だったので、頑張って握り寿司にしてみたら、イタリア人達からも大絶賛!イタリアでは普通お寿司と言えば、サーモンやマグロぐらいしか食べないイタリア人もヒメジのお寿司に大絶賛。

 

まぁ、喜んでもらえたのは良かったけど、小魚を3枚に卸して、小骨抜いて、皮はいでとかなり大変。。。

 

 でもって、この日は普通サイズのヒメジとあまり見たこともない大きなヒメジの2種類あったので、魚の処もらくちんな、大きめのヒメジに決定。

 

ソーシャルディスタンスシングで、あまり魚にも近寄れないけど、遠目から見てもそれなりに新鮮そうだったので、近くに居た売り子の人に「あの大きめのヒメジ2匹ください」と頼むと、別の売り子に

「おーい、巨大なヒメジ2匹とってくれー」

って大きい(グランデ)じゃなくて、巨大(ジガンテ)なんだーってぐらいの大きさ。ちなみに2匹で900g。

 

今回はヒメジのトマトソース煮込み。リヴォルノ風とも呼ばれる料理。リヴォルノはトスカーナ州の海辺の街。リヴォルノにはちょっとだけ立ち寄っただけなので、本場のヒメジのリヴォルノ風はまだ食べた事がないのだけど、コロナが落ち着いたら行ってみたいなぁ〜

 

その前にこの巨大ヒメジを調理しなければ…

 

魚は私は久々に一匹丸ごと食べたかったので、私用には丸ごと、まことは小骨を取るのが面倒だというので、もう1匹は3枚に卸す。

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簡単な作り方

ヒメジには軽く塩下塩をしておく。

 

鍋にニンニク、ペペロンチーノ、オリーブオイルを入れてからプチトマト、トマトピューレ、イタリアンパセリ、塩胡椒を入れて軽く煮込み、プチトマトが煮崩れてきたらヒメジ丸ごと1匹を加えて煮込む。(途中水分が減ってきたら白ワインを少々加える)

今回は巨大ヒメジだったので20分弱煮込んだけれども、3枚卸したヒメジは10分ちょっとの煮込みでOK。

 

お皿に盛り付けたらお皿から直径28cmのお皿からはみ出る大きさ!

 

白身だけれども、結構しっかりした味。煮込んだトマトソースまで魚の旨味を吸って美味しい。

 

もう、今夜はこれだけでお腹いっぱい。